1.英米発音新講 ENGLISH-ITS VOCAL EXPRESSION (五十嵐新次郎著 南雲堂)

この本は私が発音と音声学の勉強のために使用した古典的名著です。五十嵐新次郎先生は松本亨先生と同じころに活躍された早稲田の先生で、現在早稲田で教えている諸先生方(東後勝明先生、田辺洋二先生、松阪ヒロシ先生、石原 明先生など)の先生にあたる方です。

現在はこれら五十嵐先生のお弟子さんにあたる先生方によって改訂された改訂版が出版されています。 この本は音声学の授業で使われる教科書ですが英語の発音の仕方が日本語の発音と比較されながら相当詳しく説明されています。もちろん発音の仕方を知っていたとしてもそれだけで正しい発音ができるわけではありません。正しい英語の発音ができるようになるためには実際に唇や舌を使って声を出して練習しなければいけません。しかし、どういう風にやれば英語の発音に近づけていけるのかという理屈を知っていることも大切なことです。

五十嵐先生の本は単なる音声学についての知識を学ぶための教科書でなく、どうやったら実際に正しい英語の音声が発音できるかということを具体的に明らかにしている点で優れていると思います。

この本にはカセットテープがついており母音、子音の発音の仕方の説明の後、実際にテープの後について声を出して練習できるようになっています。また第4章単語編では日本人にとって難しい子音結合や、子音の並列と同化、リズムやストレスについての練習もたくさんのっています。 英語の発音をきちんと勉強されたい方には、是非おすすめしたい教材です。私が購入したころは2000円(カセットテープは別売)でした。

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