2.奇跡の英熟語 (長崎玄弥 祥伝社)
語彙をふやす為の教材のところで、接頭辞や接尾辞で意味を覚えていく方法を説明しましたが、これと同じことを熟語でしていく方法に前置詞の意味によってイディオムの意味を理解していく方法があります。イディオムのほとんどは前置詞と動詞、形容詞、名詞などが組み合わさってできており、前置詞の意味を理解することによってイディオムを分解して理解することができます。
この前置詞の意味ごとに熟語を説明していくという方法をとった教材として「奇跡の英熟語」という本があります。この本は長崎玄弥先生の出しておられる「奇跡の英語シリーズ」の中の一冊ですがシリーズの中で私が最もおすすめしたい本です。
最近はアルク社からもこのタイプの教材がでているようですが、「奇跡の英熟語」は熟語を分析した草分け的な存在の本です。 この本に出てくるイディオムはかなり難しいものも含まれており、大学受験生程度ではマスターしきれないでしょうし、またすべてを完全にやる必要もないと思います。ある程度勉強がすすんできてから、今まで知っているイディオムを整理したり、それに関連づけて他のイディオムを覚えるために使うと良いと思います。
この前置詞の意味で熟語を説明していく方法はイディオムを理詰めで理解していく方法で、これをやったからといってイディオムが使えるようになるわけではありません。イディオムが使えるようになるためにはやはり、会話や文脈の中でイディオムを覚えていかないといけません。しかし、単語の時と同じようにイディオムの意味を忘れない、または意味を印象強く覚えるという点ではこの方法は効果があります。そういう意味で熟語というものを分析しこれを理論的に理解しておくというのも一度やっておくと良いでしょう。
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