2.日本人に共通する英語発音の弱点 (東後勝明著 ジャパンタイムズ)

この本は日本人が不得意とする英語発音の弱点ばかりを集めた本です。

 全体は4つの章にわかれており、それぞれの章でいくつもの発音のポイントが簡潔に述べられています。

 1章は個々の音で聞く時、話す時に区別が難しいものを組み合わせて練習します。例えば[ f ] と [ h ] の違い、[ r ] と [ l ] の違いといったものです。

2章は音と音との結びつき、特に子音結合の問題をあつかっています。たとえば [ t ] は普通は舌先を歯茎から話して発音しますが、mountain, cotton などのように[ t ] と [ n ] の子音が連続する場合は[ t ]は舌先を歯茎につけたままで、鼻の中で「クン」と発音し、そのまま息を鼻に抜いて[ n ]の音を発音するといった具合です。

3章はリズムの問題を扱いっています。例えば come in の in のような副詞は強く発音するが、I live in Tokyo. の in のような前置詞は弱く発音されるといったようなことです。

4章はイントネーションで気持ちがどんな風に変わるかを説明しています。例えば Thank you を最後を軽く上げて言えば、「どうも」くらいの意味になり、最後を下げて、やや低めに言えば「ありがとうございます」とお礼を言っていることになるというような例です。

本の他に著者が吹きこんだテープもついていますから、後について言ってみて、ついでに自分の声も吹きこんで比べてみると発音矯正が効率よくできます。

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