106)6. 英英辞典使用法: 2007年6月アーカイブ

Q.はじめまして、最近英語の楽しさがわかってきた私ですが,今度、英英辞典を買う事に決めました。でも一体どこの会社のどの辞書を買えばいいのかまったくわかりません。詳しい皆さん,どうか手助けください。

A.フィニックスですすめている英英辞典はロングマン現代英英辞典(Longman Dictionary of Contemporary English)です。学習者用の英英辞典としてやさしくわかりやすい定義で説明されており、初級者から上級者まで広く使えます。

もう一つおすすめするのはコウビルドです。この辞書は単語を定義の形ではなく、その単語を文の中で使うという形で説明しています。 ロングマンでピンと来ない時はコウビルドで調べてみると納得できることもあります。 ちなみにabandonを両方の辞書でひいてみると次のようになります。

Longman

abandon1.to leave someone, especially someone you are responsible for
2.to go away from a place, vehicle etc. permanently, especially because the situation makes it impossible for you to stay.

COBUILD

 If youabandona place, thing, or person, you leave it permanently or for a long time.

他におすすめできるのはOxford Advanced Learners Eictionary です。Concise Oxfored Dictionaryなどはネイティブスピーカー用ですから学習者には適しません。

さらに 英英辞典で表現力アップ の項目もご覧ください。

私は松本亨先生の信奉者です。したがって松本先生が本に書かれていることや、松本先生の方法で勉強してきた先生方に「こうやりなさい」と言われたことは素直に実行してきました。そして英英辞典を使うということは、やってきて良かったと思うことの一つです。

結局これはやった人しか、わからないと思います。私達の学校の生徒さんは、みんな英英辞典を使っています。最初は苦労する人も多いですが、最終的には英英辞典を国語辞典のように使いこなせるようになっています。

前回も書きましたが英英辞典を使えるかどうかは慣れの問題です。決心して始めればそんなに難しいことではありません。

松本先生は「英和辞典は捨てなさい」とまで言っています。手元に英和辞典が無くなれば英英辞典を使うしかなくなるからです。

参考までに松本亨先生の書いた「私がすすめる英書の読み方」の中で先生が「英和辞典を捨てなさい」と書いている部分をご紹介したいと思います。信じられると思われる方は実行してみたら良いと思います

松本亨「私のすすめる英書の読み方」10ページより抜粋 I’m sorry if they’re new and expensive. But for your own sake, pick them up and throw them away. I did this when I was 23. And I should have done it much sooner. If I had realized when I was younger how harmful they were for my study of English, I would have done it.

 I own one big English-Japanese dictionary today, but I do not use it to look up the Japanese meaning of English words. I use it to look up Japanese words.  

Throwing away your English-Japanese dictionaries is only the beginning. But it is a good beginning and an important step toward a new way of reading. It means that when you come across a new word you will look it up in an English dictionary.

When you do this for a period of time, you will begin to think of the meaning of English words in English. The significance of this fact is that your brain has begun to work in English.

Remember, your brain is made up of billions of minute cells. And some of your brain cells can now operate in English instead of Japanese.

「英英辞典を使うか、英和辞典を使うか」ということは、「英語の文章をどう読むか」にかかわってくると思います。

多くの日本人にとって「英語の文章を読む」とは「日本語に訳して理解する」ということなのですが、本当は「英語で英語のまま読む」ことだと思うのです。 いつまでも英和辞典に頼っていると、「英語を日本語に訳す」クセが抜けず、「英語を英語のまま」読めなるようにならないと思います。

英英辞典を使えるようになるかどうかは、慣れの問題だと思います。初めから自分の知らない単語ばかりを英英辞典で調べようとするから、わけがわからなくていやになってしまうのです。

私達がやっている方法で、毎日英英辞典に親しんでいれば、英英辞典になじんできます。そのうち英英辞典の英語の定義を見ると、その意味することが日本語に訳さずともイメージとしてすんなり頭の中に浮かんでくるようになるのです。

せっかく英英辞典を使っても英語の定義を日本語に訳して理解しているのでは意味がありません。そうであれば初めから日本語で定義が書かれている英和辞典を使った方が手間がはぶける分だけ速いことになります。

前回、私達の学校で英英辞典をどのように使っているかを説明させていただきました。この使い方は一般の辞書の使い方とは少し違うと思います。

皆さんの使い方は、「単語の意味がわからない時に辞書を調べる」というやり方です。あたりまえではないか。その他に使い方があるのかと思われるかもしれません。しかしあるのです。

私達のやり方は「日本語で意味を知っている単語を英英辞典でひいて、その定義を覚える」という方法です。そんなことをやって意味があるのかと思われる方も多いと思います。私も最初はそう思っていました。「けったるいな、なんでそんなことをやらなければいけないのか」とも思いました。しかし先生がやってごらんというので、とにかくやってみたのです。

そしてわかったことはこの方法でやっていくと、「英語の単語の意味をやさしい英語で説明するのがとてもうまくなる」ということです。特に、関係詞や分詞などを使うのが抜群にうまくなります。そしてそのものズバリの英語の単語を思いつけないときも、それを他の英語で説明できるようになるのです。

Q.社会人になって英語を習い始めたのですが、中学の時の英語教師が「本当に英語をマスターしたかったら英英辞典を使いなさい」と言われ当時買わされたのです。やっと出番が来たと思い、使って見ると、使えなーい!!わからない単語を引くと、それを説明している単語がわからないし…。でも知ってる単語を引くとすごい感心させられてしまうのですが、どう使いこなすべきなのでしょうか?またみなさんはどのように使っているんですか?

A.「英語で考え」られるようになる為には英英辞典はとても役にたちますが、使用方法を誤るとその効果が半減してしまいます。ここではフィニックス英語学院でどう英英辞典を使うように指導しているかをご紹介します。

まず初心者の方から英英辞典の使い方についてよく質問されるのは 「英英辞典を使おうとするがその中定義の中にわからない単語がある、これをさらに英英辞典で調べるとその単語の定義にまたわからない単語がある。これではいつまでたっても意味がわからないではないか?」 ということです。

これは英英辞典の使い方を誤っている典型的な例です。初心者のうちはまず英英辞典を使うことに慣れなければなりません。その為にはまず自分で知っている単語を英英辞典で調べてみるのです。

知っている単語を辞書で調べても意味はないのではないかと思われるかもしれませんがそんなことはありません。

たとえば英英辞典でcookという単語を調べています。
英英辞典には cook=prepare food for the table by heating it in some way(e.g.boiling, baking, roasting, frying) とのっています。

おそらくここに書いてあることはほとんどの方は想像がつくでしょう。cookは料理すると知っているわけですから。

e.g.がわからない人もいるかもしれませんが、これは英和辞典で調べます。for exampleの意味だということがわかります。

次に大切なことはこの定義を覚えることです。英英辞典を使っている人で英語の定義を日本語に訳して覚える人がいますがこれでは意味がありません。英英辞典は英語を英語で理解したり説明できるようになる為に使うのですから。英英辞典の定義を辞書を見ないでそのまま言えるようになるまで何度も口に出して練習します。

言えるようになったら今度はこれを書いてみます。書き終わったら自分の書いたものと辞書の定義を比べてみて間違っているところを赤で修正して、もう一度覚えなおします。

この方法で毎日1つの単語の定義を覚えてください。英英辞典の定義に出てくる単語のレベルはせいぜい3000語くらいで、説明の文法のバターンもきまっていますから、3ヶ月もやっていくと自分の知らない単語をひいても意味がわかるようになります。

 私たちの学校ではこの方法で生徒が覚えてきた英英辞典の定義の暗記のチェックをしています。これは1年目の生徒さんには全員にやってもらっていることです。

この方法でやっていくと以下のようなメリットがあります。

1.英語の単語やイディオムの意味をやさしい英語で説明するのがとてもうまくなります。

2.今まで英語を理解するのに日本語にたよっていた習慣がとれ、英語で考えられるようになります。

3.英語と日本語の微妙な意味の違いがわかってきます。
例えばcookを「料理する」と覚えているとcook saladと言ってしまいそうですが英英辞典で知らべていればcookする為には熱を加えなければいけないのでこれは誤りだということが認識できるはずです。

使う英英辞典は英語学習者用のものを使用してください。フィニックスでは ロングマン現代英英辞典(Longman Dictionary of Contemporary English)をすすめています。 是非ためしてみて下さい。

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