117)17. 英語の教え方アイデア集: 2007年7月アーカイブ

Q.Simon saysというゲームがあるようなのですがこの「Simon Says」というのはどのようなゲームなのですか?よろしかったら教えてください。


A. リーダーがSimons saysと言って、動作をしながら何か指示を出します。例えばstand upとかraise your right handとかいうものですね。

リーダーがSimon saysと言った時は必ずその指示通りの動作をしなければなりません。しかし、リーダーがSimon saysと言わなかった時はその指示に絶対に従ってはいけません。間違って従ってしまったら負けです。

リーダーは動作をしながら矢継ぎ早に指示を出していきますから、動作につられて、Simon saysと言っていない時もつい同じ動作をしてしまうのですね。

私はドラマのクラスのWarm Upでこのゲームをよく使います。

Somon saysを英語教育の中で使う意味は3つあります。

1つは英語を動作を通して覚えるということです。たとえば立ちあがりながら、Simon says "On your feet,"といえば、これは「立て」という意味だということがすぐわかります。そして自分でもその動作をしますから、英語と動作が一致して、その表現を長く記憶に残すことができるのです。そしてその過程には日本語が全く入ってこないので、英語をダイレクトに覚えることができます。

次に体を動かすことによってリラックスできるということがあげられます。ナチュラルアプローチのクラッシェンも言っていますが、緊張していると英語は入りずらいのです。体を動かすと心もリラックスして英語が入りやすい理想的な状態にもっていくことができます。

最後にこのゲームは集中力を高めます。生徒は一生懸命先生の指示を聞き取ろうとしますから、リスニングの練習になります。また授業の最初に使うとその後の授業に生徒を自然に集中させることができます。

私は手紙の形式で生徒と交換日記をしたことがあります。

まず生徒に英語の手紙の形式を教えます。 生徒はノートを用意してこのノートの上で毎時間先生に手紙を書きます。

手紙は Dear Miss Yamamoto のように始まります。私は生徒に書かせる英語は日記形式よりも手紙形式のもののほうが、生き生きしたものになって良いのではないかと思います。 教師は、この手紙に英語でコメントをつけて次の授業の時に生徒に返します。

私は生徒の英語はなおしません。ただ英語が間違えているとことに赤線をひいておいて、授業で赤線がひいてあるところは何か間違えているから考えてごらんと言っています。

クラスの中で生徒がよくまちがえる文をとりあげて、黒板に書きます。どこが間違えているでしょう?と生徒に考えさせてから、正しい英語を書いて、その場で生徒に覚えさせます。

ノートは次の時間まで返せませんから、2冊用意させると良いでしょう。 担任のクラスでこれをやると生徒の考えていることがよくわかって、生活指導にも役にたちます。


Q.手紙と言うのは面白いですね。すごく力がつきそう。でも、一年生からは始められないでしょう?いつごろからですか?進行形の指導はすごく勉強になりました。ぜひやってみたいです。


A.生徒との交換日記は1年生の後半くらいから可能だと思います。最初は1行だけでもいいのです。 「私の好きなもの」とか「私の家族」とかテーマを与えてやってもいいと思います。

生徒の書いた作文に目を通しコメントを書くことは、教師にとっては相当な負担になりますが、生徒はいろいろなことを書いてきますから楽しめます。毎時間やると大変ですから、1週間に1回くらいでいいのではないかと思います。

交換日記の代わりにEメール交換するのもいい方法です。

私はクラスでミュージカルを教えていますが、ミュージカルの中にでてくる歌はやさしく親しみやすいものが多く中学生にも教えられると思います。

たとえばサウンドオブニュージックの中に出てくるドレミの歌などは覚えやすいものの1つです。 私は動作つきでこの歌の歌詞を覚えさせています。

Doe a deer a female deer で頭に角が生えているジェスチャーをして Ray a drop of golden sun で太陽の光線の動作をするわけです。

 歌を覚えたあと、生徒を8人ごとのグループにわけて、グループごとに振り付けを考えさせて、練習時間を与えた後、これを発表させます。

生徒は自分で発表するとともに、他のグループの発表を見ます。 よくできたとほめることが大切です。

Q.中学英語、指導法の交換をしましょう。たとえば、進行形について、たとえば会話練習について、あるいは洋楽を通じて英語に触れさせる活動や、英語で手紙を書く活動についてなどなど。こんな指導が、こんな意識付けが有効だった、という話があれば教えてください。 
 

A.進行形を教えるのに一番ピッタリした方法はそれまで学んできた動詞を実際に動作をつけて練習させることだと思います。

進行形を導入し、説明した後、まず先生が生徒の前に立って「これから私が何かの動作をします、何をしているかあててください」といいます。 そして例えばバットを振るパントマイムをしながら What am I doing?と聞きます、生徒は You are playing baseball.と答えるわけです。こうして生徒にいろいろな動詞を使って進行形を使わせていきます。

次に生徒の一人を選んで「紙に書いてある動作をして下さい」といいます。 紙にdo your homeworkと書いてあれが生徒は宿題をやっている動作をします。 教師は What is he doing? と聞きます。 生徒が He is studying.とか He is writing.とか言えば No, he is not studying. What is he doing? と聞きます。

こうやってだんだんあてるのが難しい動作をやらせていきます。 最後に生徒を2人組にして、今まで練習した動詞を書いた紙をわたして、一人が動作をしながら What am I doing? と聞き、もう一人がその英語を進行形で言う練習をさせます。

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