125)25. 英語ライティング・英作文上達法: 2007年7月アーカイブ

セミコロンを使うべき場合でもう一つ頭に入れておいたほうがいいのは、続く文が接続副詞で始まる場合です。

接続副詞とは、接続詞のように文と文をつなげるために使われる副詞で次のようなものがあたります。 例 accordingly hence namely also however nevertheless besides in addition otherwise consequently indeed still finally in fact then first meanwhile therefore furthermore moreover thus

セミコロンは例えば次のように使われます。

The over due shipment arrived this morning; however, we must point out that it was incomplete. 

This employee deserves a substantial raise; furthermore, she should be promoted.

He is brilliant; indeed he is a genius.

また in that case   as a result   on the other hand などの句も接続副詞として使われる時もあります。

The case could take years to work its way through the court system; as a result, many plaintiffs will accept out-of-control settlements.

接続副詞を覚えておいて接続副詞で次の文を始める場合はピリオドでなく、セミコロンで始めると機械的に覚えておけばいいだけのことです。 ただしこのルールは絶対的なものでなく、ピリオドを使っても間違いということはないので、それほど気にすることはないと思います。

Yさんの質問(原文は英語でしたが、日本語に翻訳してお届けします)

.セミコロンの使い方がよくわかりません、カンマとの違いはどこにあるのでしょうか?

私の回答

.日本語には「。」と「、」の二つしかないのに対し、英語にはピリオドとカンマそしてその中間に位置するセミコロンがあるので、日本人にとってはこのセミコロンの使い方は難しいように感じられます。

セミコロンは別に使わなくても良いのですが、使った方が良い場合もいくつかあるので、今回と次回でセミコロンが使われる代表的な例を2つ紹介したいと思います。

次の文はどこか間違っています。どこが悪いかわかりますか?  

× The weather is bad, we might have a difficult journey.

カンマでは2つの独立した文を結びつけるわけにはいかないからです。. もちろんピリオドを使って  

○ The weather is bad. We might have a difficult journey.

と二つの文に分けることもできます。でもこれでは2つの文に関係があることが示せません。 そこでカンマと接続詞 and を使って  

○ The weather is bad, and we might have a difficult journey.

とすることもできますが、セミコロンを使って  

○ The weather is bad; we might have a difficult journey.

とすると、2つの文が独立していてなおかつ関係を持っていることを示せます。

このようにセミコロンは両方の文が独立していながらかつなんらかの関係を持っている場合に使うと便利です。

Q.1つ質問があります。英英辞典の利用を勧めていらっしゃったので、私も早速今日から実践してみたいと思います。英和辞典は捨てるとして、和英辞典の良いものがあったら教えていただけませんか?海外のペンフレンドに手紙を書いたりするとき、和英辞典でひくと、適当なニュアンスの表現が見つけられないことがあります。

A.和英辞典は英語を書いたり、話したりする際に便利なのでつい頼りがちになりますが私はあまりおすすめしません。 和英辞典を使うということは日本語で考えて英語に訳すということで、こうしたやり方では自然で正しい英語がなかなか書けないからです。

英作文は正しい英文をたくさん覚えておいてこれを応用しながら書くのが正しい方法です。私は「英作文は英借文」と言っています。 和文英訳の問題は日本文をそのまま英訳するのではなくその意味するところを自分の知っている英語でなんというかをまず考えます。そして自分が覚えていてこれなら間違いないとわかっている英語の表現を使って書くようにします。

和文英訳の問題は減点法で採点されますから、この方が安心です。 とは言っても英語が頭の中に十分に蓄積されていない時は表現が不足していますから緊急避難的に和英辞典をひかなければならないこともあると思います。その場合は辞書にきちんと例文がのっていて用法がわかるものを使ってください。そしてその例文を応用しながら書くようにします。

自分で正しいかどうかわからない表現は使ってはいけません。 私はアルクのサイトにある英辞朗というオンライン辞書をよく使いますが、この辞典で調べた後は英英辞典で必ずその用法を確かめるようにしています。職場にいるときは同僚のネイティブスピーカーに「こういうことを言いたいのだけど」と英語で聞いて最も適切な表現を教えてもらいそれを覚えるようにしています。

英語を書くときに文レベルで正しい英文が書けるようになることも大切ですが、そうした文を組み合わせて意味のあるまとまった段落(パラグラフ)を書けるようになることも同じくらい重要です。

日本語を書く時でも私達は1段字下げをして段落に区切りますが、英文でも他の行よりも(3~7字)下げてパラグラフに区切って書きます。英文の場合は論理性を重んじるので日本語の場合よりもパラグラフの内容を厳格に整理構成して書いていきます。これがいわゆるパラグラフライティングです。

まず英文の場合1つのパラグラフには1つの主題(topic)があります。1つのパラグラフに2つ以上の主題が混在することは避けます。主題が変わったなら新たなパラグラフにしなければなりません。

そして各バラグラフはその主題をあらわす主題文(topic sentenceまたはkey sentence)とそれを発展させたり、支持したりする部分(supporting or specific details)から構成されます。

どの文が主題文かはっきりわかるように書かなければいけません。 主題文はパラグラフの最初と終わりにくることが多いですが、まれにパラグラフの中間に来ることもあります。主題文が最初に来る時はパラグラフの主題を明確にしておいて、それを説明していく演繹的方法(deductive method)がとられ、主題文が最後に来る場合は順番に説明していって、最後に全体を主題文でまとめる帰納的方法(indective method)がとられるのが一般的です。

関連項目 英検1級英文要約問題の解き方

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