134)34. TOEIC(R)テスト対策: 2007年7月アーカイブ

PART7はリーディングの問題です。ビジネスマンが日常よく目にする、メモ、納品書、レター、広告などを読んでそれについての英語の質問に対する答えを4つの選択肢から選ぶ形式です。

TOEICのリーディングは大学入試でよく出題されるような構文を理解をしているかどうかを見るためのの問題ではありません。どちらかといえば「読む」というより必要な情報を「探す」問題だと思います。

例えば手紙であれば誰あての手紙なのか、どんな目的の内容なのか、返事はどこに出せばよいのかなどが大切な情報です。広告であれば、どんな職種を募集していて、どんな人を応募しているのか、応募の方法はどのようにするのかなどが知るべき内容です。

設問は大抵このような情報を探して答えを選ぶようになっていますので知るべき内容をいかに速く的確に探す技術が必要になります。

テクニックとしてはリスニングの時と同じように、まず設問を読んでどんな情報を探さなければならないのかということを頭に置いてから、本文を読むようにします。本文を読んでから、設問を読んでまた本文に戻るのでは2度手間になります。

それからTOEICで出題される読みものの形式に慣れていなければなりません。たとえば英語の注文書には何がどこに書かれているのが知らなければ、情報を探すのが遅くなります。

また広告などではよく略語などが使われますから、その意味を知らなければトンチンカンな答えをしてしまうこともあるでしょう。出される読み物は限られていますから、何度か練習すれば形式にはすぐに慣れると思います。

あとは速読の練習です。練習する時は必ずストップウオッチなどを使って時間を区切って速く読む練習をしなければいけません。

TOEICテストは限られた時間で速く大量の英語を読んで処理しなければいけないのが難しいのです。前回お話したようにいかに情報を見つける「スピード」を速くするかがTOEICのリーディングのポイントです。  

今日からリーディングセクションのテクニックの説明に入ります。

TOEICのリーディングセクションで最も大切なことは「スピード」です。TOEICの問題は文法の問題もリーディングの問題も大学入試や英検準1級や1級よりやさしいと思います。しかし量はずっと多いです。だからのんびり問題を解いていくと全部の問題をやりきれません。ポイントは問題の解答をいかに速く見つけるテクニックということになります。

リーディングセクションはPART5とPART6の文法の問題と、PART7のリーディングの問題は同じ時間内で解くことになっています。したがって文法問題とリーディング問題の時間配分がとても大切です。

 リーディングの問題が解ききれない人のほとんどは文法問題に時間をかけすぎている場合が多いです。文法が苦手でなかなか答えが見つけられないので、つい考えこんでしまってその結果その後のリーディングの問題に使う時間がなくなってしまうのです。

PART5とPART6の文法問題を解くスピードのめやすとしては1問あたり30秒から40秒と考えていてください。それ以上時間をかけている人は時間の使いすぎです。

ちょっと考えて解答が見つけられない問題はとばしてどんどん先をやっていきます。これらの問題はリーディングを解き終わって時間が余ったら戻ってきてやりなおせばいいのです。

時間をかけても解答が見つけられない文法問題に時間をかけるのではなく、時間をかければより確実な答えが導き出せるリーディングの方になるべく時間をかけるようにするべきです。 TOEICの文法問題は出る問題パターンはほぼ決まってしまっていますから、そんなに難しくはないと思います。どれでもいいから一冊TOEICの文法用の問題集を買って、穴がないように項目ごとにつぶしていきます。

なぜその答えが導き出されるのかという理屈を覚えておかなければなりません。わからなければ調べるとか、先生に聞くとかしてなぜその答えを選ぶべきなのか納得できるようにしてください。

あとはいろいろな問題がまざった練習問題をいくつもやって速く答えが見つけられるように練習するだけです。 文法問題の練習はダラダラやるより短期間に集中して勉強してしまったほうが能率がいいと思います。

問題量をこなすにしたがって「ああまたあのパターンか」というように答えが自然に見えてくるようになります。

PART4はある程度長さがある英語のメッセージを聞いて、それに関する書かれた質問文を読み、書かれた選択肢を選ぶ形式です。 内容は録音された電話のメーッセージ、短い広告、アナウンス、天気予報など日常よく耳にする英語の情報が含まれます。

「最初に質問文を読んでおいてから、英語を聞く」というテクニックはPARTt3と同じです。ただしPART4の場合は1つのメッセージに対し、2問ないし、3問の問題がありますから、読む量が増えると同時に複数の質問の内容を覚えておかなければならないのがPart3より面倒です。

答えがわからなければ、カンで選んでマークして先にすすみ次の問題文を読む時間を確保するのはPART3と同じです。

PART4ではいわゆるメッセージの中の大切な情報を抽出することが大切です。例えば、映画の時間を教える電話の録音メーッセージではどんな映画が何曜日に何時から上映されているのかという情報をピックアップします。

天気予報の場合は天気の移り変わり、注意報などの情報が大切です。 全部が聞き取れなくても鍵になる情報がピックアップできれば、正答は選ぶことはできます。

私たちが日本語でこうしたメッセージを聞く場合でも、全部を聞いているわけではなく、無意識で大切なところだけを聞いているのです。

出題されるメッセージの種類は限定されていますから、練習をつめばそれぞれのタイプでどこを聞けばよいかというコツはすぐつかめると思います。

PART3は2人の短い会話を聞いて、その会話に関する書かれている質問を読んでそれに対する答えの選択肢を選ぶ形式です。このパートは特にテクニックがものを言うセクションです。

コツはまず選択肢の質問を読んでおいて、どんなことに答えなければならないかということを頭に置いてから、会話を聞き、それから選択肢を選ぶということです。会話を聞いてから、質問を読んでいるのでは時間が足りないし、どこのポイントを聞くべきなのかがわからないまま会話を聞きますから、正答を選ぶ確率も下がってしまいます。

ではどうやって会話を聞く前に問題文を読む時間を作るのでしょうか? PART2が終わると、PART3の問題形式の説明が英語で流れます。これは無視して、PART3の問題をできる限り読んでおきます。そしてPart3の最初の問題の会話が流れてきたら、よく聞いて次に選択肢をすばやく読んで、正答を選びます。

選び終わったら、すぐ次の問題文の質問文を読んで次の会話文が流れてくるのに備えます。 これをテンポよく繰り返します。答えに迷ってぐずぐずしていると次の質問文を読む時間がなくなってパニックになります。うっかりすると3、4問連続して落としかねません。したがって答えがわからなかったら、その問題はあきらめて、カンでマークするか、飛ばしてしまって次の問題文を読むようにしなければいけません。

飛ばしてしまったところは後で必ず(適当でいいのですから)マークしておきましょう。マークしていなければ0点ですが、マークしておけば四分の一の確率で正答になります。

 この「質問文を読んでから聞く」というテクニックを知っているかいないかでは正答率に大きな差がでます。高得点者はほぼ間違いなくこのテクニックを使っていると思います。

それからPART3はリスニングのセクションですが、実際は問題文をすばやく読まなければいけないので、速読速解力も試されています。ここでも英語を日本に訳して理解しているひまはありません。

内容に関してはPART3は会話ですから、状況の把握が大切です。誰と誰が、どこで、何の目的で話しているのかということを的確にとらえる必要があります。 PART3のダイアローグは短いし、ビジネスでよく使われる会話表現がたくさんふくまれているので、正答できなかった会話文はそのまま暗記してしてしまうと自分で話す時にも役にたつでしょう。

Part2は質問に対して最も適切な応答を3つの選択肢を聞いて選ぶ形式です。他のセクションは少なくとも問題文や選択肢を読まなければなりませんが、このセクションはすべて聞くという作業だけで答えを選びます。それだけに集中力が要求されます。

最初に聞こえてくる文は必ず疑問文です。そして何を聞いている疑問文なのかを正確に把握することがこのセクションで正解を選ぶポイントになります。 疑問文はほぼ最初に発せられる疑問詞で何を聞いているのか決まってしまいます。したがって最初の疑問詞の部分に最大の注意を払ってよく聞かなければなりません。

最初の単語がwhoなのかwhereなのか、それともwhenなのかということで選ぶ答えがほぼ決まってしまうからです。

もう一つ大切なのは時制です。質問が過去形だったのか、現在形だったのか、未来形だったのかということで答えを選別する場合がよくあるので時制にも気を配らなくてはいけません。未来形で聞いている質問に過去形の選択肢などを選ばないようにしてください。

「最初に聞こえてくる疑問詞」と「時制」。この2つを聞き分け、質問の機能をよく理解し、それに対する回答を選ぶのがPart2克服のコツです。

答えに迷ったらどれか適当にマークして次の質問に集中します。あせって集中力が欠けると次の質問のポイントも聞き漏らしかねません。わからなかったらあきらめてすぐ次の質問に集中する切替の早さも必要です。

Part1 は写真を見てその流れてくる4つの英文の中から、写真を描写してある文を選ぶ形式です。

Part1 はリスニングの問題の中では最もやさしく初級レベルの受験生でも7割くらいはとれます。したがって高得点を狙う受験生はこのパートは一問たりとも落としてはいけません。 P

ART1は問題はやさしいですが、リスニング力を高める上での基本がつまった重要なセクションですからしっかり勉強しましょう。

私がおすすめするPart1の問題の練習法はリピーティングです。テープから流れている英語を聞いて、トランスクリプションを見ないで、同じように言えるようにくりかえします。リピートできれば聞き取れていますし、リピートできなければ聞き取れていないことになります。 実際はリピートできなくてもだいたいの意味がつかめれば、答えを選ぶことはできるのですが、高得点をねらう人は細かなところまで正確に聞き取る力をつけたいところです。その為にはPart1で使われるような短くてイメージがわきやすい文をリピートすることはとても役にたちます。

実際にやってみるとわかりますが、かなり力のある人でもリピートできない(=正確に聞き取れていない)文が相当あることに気付くでしょう. 聞き取れないのは、英語を今までいいかげんな発音で覚えてきたか、音の連結・脱落(リダクション)に慣れていないかどちらかのことが多いです。

くわしくは私のホームページの「なぜ英語が聞き取れないか?」の章をご覧下さい。

Part1 のすべての文が正確にリピートできるようになれば、他のリスニングセクションの得点も飛躍的に上がります。是非ためしてみて下さい。

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