01) 5-1. プロジェクトワーク

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さて英語が使えるようになる為にはアウトプットが必要だということを述べ、その方法として英語を使う必要性を作っていく、コミュニカティブアプローチを紹介しました。

確かに、インフォメーションギャップやゲームなどを導入することにより、ある程度英語を使わせることは可能ですが、英語の必要性を人工的に作った感じがするのは避けられません。そこで私達の学校では生徒が本当の意味で自然に英語を使わなくてはならないようにする為にプロジェクトワークという英語のグループ活動を導入しています。 これは生徒をブループに分け、グループごとにプロジェクトを企画、準備、発表させ、その過程で英語を使わせようというものです。

現在,私達の学校では英語劇を作る「英語劇制作」と、与えられた命題についてのディベートを試合形式で行うロジカルプレゼンテーションと自分達で選んだトピックについて賛否両論からいろいろな役に入って問題を考えるドラマティックディベートの3つのプレゼンテーションが行われています。

以前お話したように私達の学校では校内日本語禁止で、英語しか使えないのですが、せっかくの英語の環境も友達との雑談くらいでは十分機能を発揮できません。日々の日常会話だけではなかなか複雑なことを話すことがないからです。

しかし、このプロジェクトワークを課すとその過程の様々な作業を通して、生徒はいろいろなことを英語で話し合い、考え、決定していかなければなりません。その結果、英語を使う量、質とも大幅に増大させることができるのです。 この章ここでは私の専門でもある、ドラマ教育を応用した英語劇制作のクラスについてどんなことをしているのかをご紹介したいと思います。

ロジカルプレゼンテーションとドラマティックディベートについてはディベートと理論の章をご覧ください。

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