05)5-5. ドラマメソッド(3):場所、時
状況を決める要素である、場所、時、登場人物、目的のそれぞれについてもう少し考えてみたいと思います。
まず場所です。私達は普段、場所によって話し方をいろいろ変えています。たとえば回りの人が静かに勉強している自習室で、隣の友達に話しかけるとしたらどんな話し方になりますか?小声で話しますよね。 校庭のグラウンドの向こう側でチャッチボールをしている友達に話しかけるとしたら今度は自然に声が大きくなりますね.
時に関しては、朝なのか、昼間なのか、夜なのかということ、また春、夏、秋、冬のどの季節なのかということも影響します。真夏の冷房がきかない蒸し風呂のような部屋で話しているのと、真冬にバス停で話しているのではやはり違います。
さらにDramaがTheaterになって、人に見せるものになると、状況を観客にもわかってもらわなければなりません。 私達は普段何気なく見ている、映画やTVドラマ、演劇などでも状況がきちんと観客にわかるようないろいろな工夫がしてあるのです。「どうしたら状況をわかってもらえるか」を考えるのもドラマ作りのおもしろいところです。
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