07)5-7. ドラマメソッド(5):役作り
英会話の授業の中では、自分の役がどんな役なのかを大体理解しておけばいいのですが、英語劇をやるとなると、自分の役に対する深い理解が必要になってきます。
この役を理解し、その役に入っていくことを「役作り」といいます。 私はドラマのクラスでは、生徒に演じる役について、いろいろな質問をします。どんな家庭に育ったのか?好きなもの、嫌いなもの、将来の夢、どんなクセがあるかなど、質問の項目は30を超えます。
質問は2人称でし、生徒は一人称で答えます。役の性格を「私」という言葉を主語にして答えることによって、生徒はだんだん役の中に入っていくわけです。 役についての情報は脚本の中に書かれていることもありますが、ないこともあります。その場合は生徒は足りない部分を自分で考えて答えることになります。 こうした活動はもちろんすべて英語です。
ドラマを「セリフを覚えて言う」ことだけだと思っている方がいますが、ドラマメソッド(R)の本来の特徴はドラマを作っていく過程のさまざまな活動を英語でさせることによってコミュニケーション能力を高めることにあるのです。
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