103)3-6. インプットの方法「学習」(英語の覚え方)

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それでは具体的にどのように英語を暗記していったらよいかを説明します。これは私を教えてくれた先生方が40年ほど前に松本亨先生のNHKラジオ英会話を使って勉強していた方法で、私もこれと同じ方法で英語を暗記してきました。

現在ではテープやCDなど英語の音声付きの教材はいくらでも手に入りますが、40年ほど前にはオープンリールのテープもなかった時代で英語の生の音声が聞ける教材は松本亨先生のラジオ英会話くらいしかありませんでした。しかしそうした時代でも私達の先生はりっぱに英語が話せるようになっていたのです。

まずラジオを集中して聞き、イントネーション、アクセントなどを書きこみながら、ラジオの英語について同じように言えるように何度も練習します。(今では録音機がありますから、録音してテープを止めながら聞くといいでしょう)大切なのは決してテキストの文字から自分勝手な発音で覚えないことです。覚えるのは英語の音声だということを忘れないで下さい。

この後、その日のスキットをテキストを見ないでスラスラ言えるようになるまで、正しい発音で暗記します。次の日には同じようにその日のスキットを暗記してから、前の日のスキットをもう一度覚えなおします。このように常に前に覚えた英語を忘れないようにしながら次々と新しい英語を覚えていきます。1週間後にはその週のスキットが、1ヶ月後には1ヶ月分のスキットがすべてスラスラ口から出てくるようになっていなければなりません。これをとにかく1年間続けます。

半年もやっていると頭の中が英語でいっぱいになってきていることがはっきり自覚できるようになります。頭の中で英語が鳴っている感じで、電車に乗っていても、歩いていても口から英語がポロッと出てきます。そのころにはこの英語をどこかで使えるところはないかと思うようになります。

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