106)2-6. 「英語漬け教育」のすすめ
Q.6 フィニックスで英語漬け教育をしている理由はなんですか?
A.6 「人間は自分が生きていく為に必要な表現は速く、確実に覚えていく」ことは前に「必要なものは覚える」で説明しました。そしてその為には「自分自身を英語を使わなければならないような状況に追い込めば良い」ことも説明しました。ではどうしたらこのような状況に自分を追い込むことができるのでしょうか?
フィニックスでは校内とその周囲100メートルを日本語禁止区域にして、その中で日本語を一言でも話した場合はその都度1000円の罰金を徴収しています。すなわちフィニックスの生徒は授業の内外にかかわらず英語しか使えないのです。休み時間の友達との会話も英語ですし、遅刻や欠席の電話も英語です。そのうえプロジェクトワークという英語のグループ活動をカリキュラムに採り入れているので生徒は日々の学校生活の中で膨大な英語を使うことになります。
こうした英語だけの学校生活の中でフィニックスの生徒は「英語で言いたかったけれど言えなかった表現」に日々出会います。そしてそうした表現は彼らにとって必要な表現だったのでスポンジが水を吸うように吸収されます。
状況とともに適切な発音やイントネーションで覚えますから自分でもその表現をすぐ使えるようになります。だからフィニクスの生徒は短期間で英語が使えるようになるのです。 このような外国語浸け教育法を応用言語学の分野ではTotal Immersion(トータルイマージョン)と呼んでいます。Immersionとは没入するという意味ですが、これをここまで徹底してやっている学校は世界でもまれだと思います。
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