107)7-08. 「日本もの」を使った英語学習
鈴木孝夫氏が国際英語として英語を学ぶ方法として薦めている方法に、「日本もの」を使った学習があります。
民族英語として学ぶのであれば、英語を学ぶ教材は英米の文化を背景にしたものでなければならないが、国際英語として英語を学ぶのであれば、何も「英米物」を使う必要はない。日本のことが英語で書いてあるものを使って英語を学んだほうが、効率良い英語学習が可能なのではないか?ということです。
たとえば背景がわからないアメリカのニュースをThe New York Timesで読むことは学習者に英語がわからないことと、背景知識のわからない二重の負担をかけます。しかし、教材にThe Japan Timesを選べば、背景知識がある分だけ学習者は楽に勉強できます。その結果、英語の習得の部分にだけに集中できるので、早く、沢山の英語を吸収できるというのです。
私は国際英語を意識して「日本もの」を使って英語を教えることを実践しています。例えば私は「通訳ガイド」のクラスを教えていますが、ここでは生徒は日本の文化を英語を使って説明することを学びます。
時事英語のクラスで教えるのは日本のニュースが中心です。生徒は身近で起こったニュースを英語ではどう言うのかを学びます。
英語落語のクラスでは桂枝雀が英語にした古典落語や日本を舞台にしたオリジナルの英語落語を生徒は覚え、発表します。
こうした「日本もの」を使った英語学習は、私は英語を身近に感じ、発信型の英語を身につけるのに効果があると思っています。
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