11)5-11. ドラマメソッド(8):感情はどこから来るか

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「感情はこめてはいけない」と言いました。そうした感情は本物の感情ではないからです。では本当の感情はいったいどこから来るのでしょうか。

俳優というのはドラマの中で喜怒哀楽の感情を自由自在に感じ、これを観客に見てもらうことが商売ですから、「感情はどこから来るのか」というメカニズムを知ることはとても大切なことです。メカニズムがわかれば、そこに技術が生まれます。こうした「感情をひきおこす技術」が演技法(アクティング)です。

演技法にはいろいろなものがありますが、ここではその中で最も基本となるものについてだけ説明したいと思います。

まず感情が起きるメカニズムですが「感情はコミュニケーションによってひきおこされる」ということを利用します。普段私達はいろいろな会話をしますが、その中でいろいろな感情を自然に感じます。気のあった友達と話がもりあがれば楽しくなります。自分より立場が低い人にバカにされれば腹が立ちます。自分の大好きな人に嫌われれば悲しくなります。これと同じことをドラマという想像上の世界におこせばよいわけです。

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