121)21-07.セリフを考える

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幹、枝、根と書き終わったら、最後に葉っぱの部分を書きます。葉っぱはセリフです。そしてセリフを書くときに大切なことは葉っぱは枝についているということです。

枝の部分は状況でしたね。状況がセリフを決定するのです。特に大切なのが「それぞれの役者が何をしようとしているのか」という「行為の目的」の部分です。これがセリフを決定するといっても過言ではありません。 枝の部分である「行為の目的」がはっきりしているのであればその枝にそってせりふをつけていいだけですから簡単です。逆に枝の部分がはっきりしていないと、セリフが浮いて何が起こっているのかがよくわからなくなります。

 ひとつひとつのセリフをバラバラに書いていくのではなく、この役は何をしようとしているのかを決めて、その目的を達成するためのセリフを続けて書いていくのです。どんな話し方になるかは、その役の感情の状態、(おちついているのか、興奮しているのか、悲しいのか)、話す相手は誰なのか(家族なのか、親しい友達なのか、恐れている上司なのか)ということなども影響を与えます。

相手が返してきた言葉にどう反応するかは役のキャラクター(怒りっぽい性格なのか、我慢強い性格なのか、泣き虫なのか)といったことに強く影響されます。 感覚としては頭の中で役の明確なイメージがあって、その役がかってにしゃべりだすのをただ紙に書いていくだけという感じです。

ですから書いていくときは一度にワーと書きます。けして一つのセリフを書いてから次のセリフを何にしようかと考えながら書いていくようなものではありません。

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