2.必ずものになる話すための英文法 (市橋敬三著  研究社)

英語が話せるようになるためには、日常よく使われる常用語句をしっかり覚えていつでも使えるようにしておくことと、基本的な文法事項を含んだ構文が会話の中で自由に使えるようになることの両方が必要です。

前者の常用語句を覚える教材はたくさんあるのですが、後者の英文法が会話の中で使えるようになるための教材はあまりなく、この必ずものになる話すための英文法はそうしたものの中で手ごろで使いやすく私はおすすめします。今まで私はいろいろな教材を覚えてきましたが、その中でも最も英語がでてくるようになった教材です。

この本は初級編part1,part2、中級編part1,part2の4冊から構成されていて、初級編には約350、中級編には約600の英文が日本語とともに文法項目にそってならんでいます。

多くの文法書の英語は書くときの英語表現で書かれていますが、この本は話すときの英語表現で書かれているので、この本を覚えると会話でもいろいろな文法事項を含んだ英語が話せるようになります。

使い方はテープを聞きながら、テキストの本をひたすら覚えていくというものです。著者の市橋敬三氏は「各文を最低80回、精神統一して読め」と言っています。

決して日本語から英語に訳すのではありません。日本語を見たらそれに対応する英語がすぐにスラスラ言えるようになるまで完全に覚えます。私のクラスでは私が日本文の方を無作為に選んで読み、生徒はすぐそれに対応する英語を言うという方法でチェックしています。発音やイントネーションがおかしい時はその時直します。

私は自分では中級編の2冊を覚えました。常に持ち歩き、暇があれば覚えるという方法でやって1冊覚えるのに3ヶ月づつ、2冊で半年ほどかかりました。生徒さんは一週間に20~100くらいの文を覚えてきています。

初級編はだいたい中学校の英語くらいですが、英語の基礎力のない方が基礎的な英文法を知識としてだけでなく、実際に使えるものとして学ぶのに適しています。

中級編は文が長くなってかなり難しく、相当力のある方でも勉強になると思います。イディオムや口語表現も豊富ですし、今まで受験英語しかやってこなかった方にとっては文法の説明も誤解していたことや、気がつかなかったことが多いと思います。
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