1.GROLIER Multimedia Encyclopedia

英語を読む教材としてよくあげられるのがTIMEや、NEWSWEEKなどの外国の雑誌、英語の小説やスクリーンプレイなどです。これらのものも悪くはありませんが、英語学習者が読む教材として本当に適切なのだろうか?と私は疑問に思います。

 国際英語の学び方の章でも述べましたがこれら「外国もの」は学習者に「英語がわからないこと」と「書かれている内容の背景がわからないこと」の二重の負担をかけます。「英語学習には英語以外の部分の負担がなるべく少ないものを使うのが効率が良い」というのが私の持論です。

そこで私は「日本もの」を使った英語学習を推奨しているのですが、「日本もの」の他に私がおすすめするのが「万国共通もの」を使った英語学習です。 「万国共通もの」とは各国の文化にかかわりなく、どこの国でも同じように教えられる客観的な知識のことをいいます。

具体的にはみなさんが小学校、中学校、高等学校などで習ってきた、社会や理科の内容です。 私達は社会や理科の授業でいろいろなことを学びます。世界の地理や歴史、政治や経済の基礎的知識、物理、化学、生物、地学などの自然化学の考え方などが例としてあげられます。これらは人類共通の財産であり、日本の子供も外国の子供も同じように学ぶ大切な知識です。 これらの知識は私達は日本語ではもう知っていますから、これをもう一度英語で学びなおすことはそんなに難しいことではありません。

特に文化的な背景知識も必要ありませんし、内容も興味が持てますからどんどん読めます。わけのわからない「外国もの」を読むより、ずっと楽に早く大量のものが読めます。そしてイメージもはっきりわきますから、語彙もどんどん増えます。 こうした「万国共通もの」を使って英語を勉強するのに私がおすすめするのがGROLIER Multimedia Encyclopediaです。

これはアメリカの小学校中学年から中学生が使う子供用の百科事典です。昔はThe New Book of Knowledgeというタイトルでしたが、今ではinteractiveなCD-ROMとして生まれ変わりました。

内容は百科事典ですから自然科学、社会科学、人文科学のいろいろな記事がAからZまでアルファベット順に並んでいます。その中で自分が興味を持った記事を読んでいけばいいのです。 子供用ですから語彙はやさしいものを使っていますし、大変わかりやすく説明されています、しかし内容は相当高度のものが含まれており私でも勉強になることがたくさんあります。

私はこの教材をTOEFLの語彙増強のクラスで使っています。TOEFLには大学で学ぶ一般教養科目の基礎的な知識を見る問題がでますから、この教材はTOEFL準備にも最適です。 GroliaのホームページにThe New Book of KnowledgeのDemo版がありますから、是非ご覧下さい。

http://www.grolier.com/

最新版のCD-ROMは50ドルで注文することができます。(送料別)

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