129)29. 聞き流すだけで英語はマスター?: 2007年7月アーカイブ

聞き流す教材の中には英語と日本語が両方とも入っている教材もあります。英語が流れてそのあとすぐ日本語の訳が流れてくるタイプのものです。この場合は日本語が聞けますから意味はすぐにわかりますので効率は良いように思われますが他の問題があります。

日本語の部分はわからないうちはいいのですが、いったんわかってしまうと毎回日本語の部分も聞くのが非常にわずらわしくなります。英語と日本語があると日本語のほうが印象が強いですから、日本語の部分のほうが印象が強く残り、英語の部分を覚えるさまたげになってしまうのです。

また半分の時間は日本語を聞くことになり、英語を聞く時間も半減しますから、時間あたりの効果も半分に落ちてしまうのです。 私は日本語の部分まで吹き込む必要ないし、入っていないほうがいいと思います。

何度も聞いても英語がわからない場合はトランスクリプション(吹き込んである内容を書き起こしてあるもの)やその日本語訳を読めばすむことだと思います。

耳で余計な日本語を聞くよりわからない部分だけを紙の上で確かめるという方法のほうが全然いいと思います。

もしも聞いてわからない部分が多すぎる場合はその教材は聞き流す教材としては難しすぎます。その場合ははじめからトランスクリプションを全部読んでわからない単語やイディオムも調べて内容を理解してから聞くようにしましょう。

すなわち「習得」で英語を吸収(インプット)したいのであれば、聞いたり読んだりしてだいたい全体の意味はわかるのだが、時々知らない表現が出てきて、その意味が前後関係や、その時の状況、映像などの言語以外の部分などからだいたい想像できる教材を選ばなければなりません。

 「聞き流すだけで英語がマスターできる」という広告が眉唾なのは、その教材が学習者にとって i+1 でないことがほとんどだと思うからです。大抵の人にとっては習得に使うには難しいことが多いと思います。

習得に使うのであれば本屋に行って教材を見て、トランスクリプション(テープの内容を書き取ったもの)を読んで全体の意味はわかるが時々わからないところがあるようなものを買いこれを時間が許す限り大量に聞くようにして下さい。

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