133)33. 英語第二公用化について: 2007年5月アーカイブ

日本の構想報告書

I さんの問題提起

 皆さんご承知のように、1月20日に総理官邸から『21世紀日本の構想報告書』が発表され、そのなかに、「長期的には英語を第二公用語とすることの国民的論議が必要。」との一文が盛り込まれましたjことは新聞などご存知だろうと思います。

その詳細は http://www.kantei.go.jp/jp/21century/index.html でネット化されておりますが、このトピを盛り上げるためにも、一応、この報告書の内容を採録させていただき、議論のネタにしていただきたいと思います。

報告書では、まず、「Ⅱ.変革強いる世界の潮流」という項目のなかで、グローバル・リテラシー(国際対話能力)の確立が不可欠であるとの状況認識を示し、具体的には『情報を自在に入手し、理解し、意思を明確に表明できる「世界へアクセスする能力」「世界と対話できる能力」が不可欠。

基本は、コンピュータやインターネットといった情報技術と、国際共通語としての英語を使いこなせること。』としております。 で、具体的提言である「Ⅳ. 21世紀日本のフロンティア」のなかで英語教育に関する言及はつぎのようなものです。

【グローバル・リテラシー(国際対話能力)を確立する】

 ★社会人になるまでに日本人全員が実用英語を使いこなせるようにするという具体的目標を設定し、修得レベル別のクラス編成、教員の客観的な評価や研修の充実、外国人教員の拡充、英語授業の外国語学校への委託などが必要。また、国、地方自治体などの公的機関の刊行物やホームページなどは和英両語での作成を義務付ける。

★長期的には英語を第二公用語とすることの国民的論議が必要。

★また、21世紀の世界に生きるための国内基盤としても、グローバリゼーションへの対応すべく、英語やインターネットを日常的に使用し、優れた外国人を多く日本に迎え、国内多様性を形成すべきである。

このような提言を作成するまでの議論においては、第1分科会「世界に生きる日本」第2回会合議において、“今日、世界の趨勢は「言語が一つになりつつある。」という状況認識が出席者から述べられ、”グローバリゼーションを今後の世界の基調と捉え、その中での日本を考えていく上において、今後の日本外交の足腰ともいうべき、情報の発信・収集能力が話題となり、特に外国語教育の在り方について議論がなされた”そうです。

【状況認識】

21世紀の世界におけるコミュニケーションの手段は、確実に英語になりつつある。デ・ファクトで英語が世界語になりつつある。すでに世界の子供の三分の二は何らかの形でバイリンガル環境に育っており、21世紀のいずれかの時点では、英語が半永久的なグローバル言語となる可能性が非常に高い。

インターネットの普及によって、「聞く話す」能力のみならず、もう一度「読み書き能力」をつける必要も出てきている。日本が今後どう対処していくかは非常に重要な問題である。

【討議内容】

 (1) アジア各国で大変な勢いで英語教育が普及しつつある、日本政府の政策としてバイリンガル教育を考えるべきである。
(2) 1億2千万の人口がおり日本の中だけで相当程度やりとりが完結しうる、また、日本語は外来語も簡単に導入できる便利な言葉である、といった要素を考えると、国民全体の英語能力の向上はなかなか難しい面もある。
(3) 日本語能力の向上も同時に重要である。
(4) バブル時代に蓄えた資産は大きく、帰国子女も以前に比べると大変多い。こうした資産を活用すべく、うまくシステム化することが必要である。
(5) 国会議員の中にも英語の上手な人が増えており、また、和合調整型の政治家を尊しとするという政治風土も変わりつつある。状況は着実に変わっていっているのではないか。
(6) 英語教育以外の外国語教育として、人口比から考えても、アジアでは中国語も重要である。

以上の報告書の内容をふまえて英語公用語化することについての私の意見を展開します。

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