124)24-05 Introductionは聴衆の心をつかむ
Introduction(導入部)はスピーチの最初のところです。ここで最も大切なのは聴衆の心をつかみ「おもしろそうなスピーチだな」と思わせることです。どのスピーカーもIntroductionには特別な気をつかいます。
聴衆の心をつかむにはどんな方法があるのでしょう?いくつか例をあげてみます。
1. 聴衆に質問をなげかける
スピーチを聴衆に対する質問ではじめるのはよい方法です。
例えば「皆さんは世界で最も自殺者が多いのはどこの国だと思いますか?」のように質問を投げかけ、その答えを考えさせることによってスピーチに興味をわかせる手法です。
質問をすると聴衆は質問について考えるし、答えを知りたいと思うのでスピーチにうまく引き込むことができます。
2. 自分の体験談からはじめる
人が実際にした体験談というのは聴衆は結構興味を持つものです。
「先月、ラスベガスに行ってきたのですが実はこんなことがありました。」のように自分の体験を披露します。
楽しかったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったこと、ショックだったことなどみなさんの人生にもいろいろなことがあったと思います。こうしたことをスピーチのテーマにあわせてうまく利用します。
自分の体験談がない場合は人から聞いた話や本や新聞などで読んだ話でもかまいません。日ごろからあちこちにアンテナをはってスピーチで使えそうな話を仕入れておきましょう。
3. 会話ではじめる
上の体験談とも関係しますがスピーチを突如会話ではじめると聴衆は「はっと」しますから興味をひくことができます。
例えばこういうのはどうでしょう。
「すいません。ちょっとお聞きしていいですか?」振り向くとそこにはかわいらしい20歳くらいの女性が困ったような顔をして立っていました。
情景が目に浮かびませんか?会話を使うと聞いている人の頭にその場面を映すことができますから普通にスピーチを始めるよりも興味を持たせることができます。落語や一人芝居のように声色を変えたり、ジェスチャーをつけたりして臨場感を出すとさらにいいです。
4.ジョークではじめる
ジョークや冗談で人を笑わせてスピーチを始めるのも一つの手です。
聞いている人が3人しかいないのに「今日はこんなに大勢の方の前でスピーチできるとは思っていませんでした」なんているのが一つの例です。
ジョークや冗談にはセンスがあって得意な人とそうでない人がいます。パッとその場を笑わせるジョークが思いつけるの方もいますが一般にはそう簡単にはいきません。でも考えれば人を笑わせるジョークの一つや二つは思いつくと思います。そんなに数はなくてもいいのです。過去に使ってみて「受けた」ものは他の場面でも使いまわしてください。
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