138)38-04. 名詞の定義は関係詞節の宝庫

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認知心理学のよると人間は単語の意味を覚えるときに無意識のうちにスキーマという階層で分類して理解しているといいます。たとえばsnakeはcreature(生き物)→animal(動物)→reptile(爬虫類)→snake(へび)という4つの階層によってだんだん意味が絞られてその定義は確定されます。

animal の定義を見ると  animal = a living creature that is not a plant と書いてあって「plant(植物)でない生き物」だということがわかります。

次に reptile の定義を見ると  reptile = an animal such as a snake or a crocodile that has a scaly skin and lays eggs とありますから、「うろこのような皮膚をしていて卵を生むへびやわにのような動物」ということがわかります。

さらに snake の定義を見ると  snake = any of various types of long, legless, flesh-eating reptiles which crawl on the ground or move through trees とあり「長くて足がなくて地面をはったり木の間を移動する爬虫類」ということがわかります。

そしてこれらすべての定義で意味を限定しているのが whichや that といった関係詞節です。もともと関係詞は名詞を文で修飾して意味を限定するのが役目ですから名詞の定義で大活躍するのは当然です。

ほとんどの名詞の定義は関係詞を使って説明されているといっても過言ではありません。 したがって名詞の定義を覚えていくと関係詞の例をきわめて自然に大量に覚えることになりますから関係詞の使い方がとてもうまくなるのです。

よく参考書などにのっている I have a friend whose father is a doctor. などといういかにも作った例文など使わなくても関係詞がどういうふうに使われるのかというのが感覚的にわかります。

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