121)21-02. 自己満足をさける為に
脚本を書くときに難しいのは自分の話を客観的に見ることです。自分のストーリーというのは誰しもが思い入れがあるもので、どうしても他人の視点で冷静に見ることができないのです。
私は「脚本の書き方」というクラスを教えたことがありますが、生徒が書いた脚本は一人よがりで自己満足なものになりがちです。そうした点を指摘するのですが、なかなか他人の評価を受け入れられません。
私自身がそうでしたからその気持ちはよくわかります。しかし、自己満足の域を出ないといつまでたっても脚本家としては成長できません。私も一生懸命書いていったものをケチョンケチョンにけなされたり、提出した脚本に真っ赤に赤を入れられてくやしい思いをしたことが何度もあります。そうしたことを乗り越えてだんだんまともな脚本が書けるようになるのです。
昔は脚本を書くのはただ才能の問題だと思われてきました。しかし近年は良い脚本を書く為の方法が確立され、ポイントさえ押さえれば誰でもおもしろい脚本が書けるようになってきています。 まずはそうした脚本の書き方の基本をきちんと学ぶべきです。
ここで紹介するのはそうした誰でもが応用できる方法です。 ただ方法だけ学んでも意味はありません。ここに書かれていることはあくまでも一般論にすぎません。大切なことはこれを使って実際に脚本を書く練習をすることです。
本当の実力というのは自分のストーリーを書いていく中で生じた問題を解決していくことでついていくのです。
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