10)4-10. パターンプラクティスはテニスの壁打ち練習と似ています。

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Q.パターンプラクティスとコミュニカティブアプローチなど、興味深く読みました。 1カ所少し気になった部分があります。 パターンプラクティスは稲垣様もおっしゃっているように機械的で苦痛なため多くの人が挫折しやすい方法だと思いますが、テープと本だけ購入すれば大量に練習できるという点では非常に優れていると思います。

また、「練習の時は間違えなく話せても、実際に英語を自分で考えて話す時になると英語がスムーズに出てこなかったりすることでしょう。置き換え練習ができるということと、自分で英語が話せるということとはやはり違ったところがあります。」とありますが、私のスピーキング力はあまり高くないので見当違いの反論になるかもしれませんが、私の感覚ではこれはないと思います。パターンプラクティスは置き換え練習を繰り返すことで基本構文パターンを身につける練習でして、身に付いた基本構文は実際の会話においても使えていると感じております。

A.ご指摘のようにパターンプラクティスは、誰でも簡単に練習できるところが長所です。私もパターンプラクティスでスピーキング力が向上することは異論がありません。

私が言いたいのはパラーンプラクティスで練習した後、実際に英語でコミュニケーションすることもしなけばいけないのではないかということです。 パターンプラクティスはテニスで言えば壁打ちのようなものだと思います。つまりパターンプラクティスは相手がいないのです。ボールを打つ練習はできますが、これだけでは試合にはのぞめません。やはり私は壁打ちで十分練習した後、実際に誰かを相手に実践練習をすることがどうしても必要だと思うのです。

誰かを相手に試合をすると、相手とのかけひきや、臨機応変な対応が必要になってきます。機械的でない、クリエイティブな部分がでてきます。これは壁打ち練習だけではできないことだと思います。 そしてこの「相手とのコミュニケーション」というのが、言語を学ぶ本質的な楽しさだと思うのです。

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