03)4-3. コミュニカティブアプローチ

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Audio Lingual Methodが当初期待されていた効果が得られなかったことから、その後開発された教授法がCommunicative Approachで現在、会話用に作られた教材のかなりのものにこの手法の演習が含まれています。

この手法は「言語は言語を使う必要があって使うものだ」という考えがもとになっており、学習者に英語のコミュニケーションの必要性を人為的に作ってやることにより英語を話させようとするものです。

ここではその中のインフォメーションギャップを利用した会話練習と、ゲーム的要素を含んだ会話練習の例を紹介したいと思います。

これはロングマンから出ているEnglish Firsthandというテキストに出てくるアクティビティーです。 まず二人がペアになります、AさんはシートAを、BさんはシートBを持ちます。それぞれのシートにはPat, Michael, Hee Soon, Dusit, Naomiの5人のhometown, occupation, Age, interestの覧があります。 シートAのPatのhometownの覧は空欄になっていますが、シートBにはSan Franciscoと書かれています。AさんはPatのhometownを知る為にBさんにWhere is Pat from?と聞きます。そしてBさんはAさんにHe is from San Francisco.と答えます。 逆にシートAのPatのoccupationの覧にはstudentと書いてあり、シートBのその覧は空欄になっていますから、今度はBさんがAさんにWhat does he do?と聞き、AさんがBさんにHe is a student.と答えます。このようにお互いに不足する情報を相手に聞いていくということにより、自然に英語を話させていこうというわけです。

次の例は同じテキストに出てくるFind somone whoというゲームです。これは多人数のクラスで使います。 まず生徒にそれぞれ一枚のシートが配られます。シートには Find someone who... と書いてあり、その後 1. who is shy. 2. who has been to China. 3.. who can play the musical instrument. 4. who can do 20 push-ups. 5. who was born in February. 6. who likes mathematics などが書かれています。 生徒はこれにあてはまる人をクラスメートの中から探すわけです。まず最初のクラスメートに、 Are you shy? と聞きます。 もしも答えがYes, I am.なら、その人の名前をシートに書きます。No, I am not.なら他の人のところへ行って同じ質問をするわけです。 この方法でそれぞれの文にあてはまる誰かを探していって、全部の文にあたる人が探せるまで続けます。ヨーイスタートで誰が一番速く探せるか競争させると、クラス中が蜂の巣をつついたように、にぎやかになります。

関連項目 私のおすすめの英語教材 スピーキングをのばす為の教材(アウトプット用)

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