06)4-6 英語をたくさん話させるための秘訣
英語をモノにする為には大量の英語を吸収し、大量の英語を使わなければなりません。「使う」ということに関しては「教師主導型」だけでは十分な量が確保できないと思うのです。
例えば日本の英会話スクールでは、教師1人に対して1~6人くらいの生徒で会話をする、プライベートレッスンやセミプライベートレッスンが主流です。これは「教師主導型」の発想だと思います。生徒は先生(多くの場合ネイティブスピーカー)と英語を話しに行くわけです。
しかし、この方法では十分な英語を使う機会は確保できません。なぜなら教師をその時間拘束するわけですからそこにはかなりのコストがかかってくるからです。
結局、このレッスンを受けられるのは週に1、2時間程度が限度ということになってしまいます。しかし、このくらいの量では英語はなかなか使えるようになりません。アウトプットの量が少なすぎるからです。
ではどうしたら良いのでしょうか?コストをかけずに英語をたくさん話す方法はないのでしょうか?
英語をたくさん話させる為の良い方法があります。教師(ネイティブスピーカー)と話すことにこだわらずに他の日本人の生徒と英語を話せばよいのです。話す相手を教師に限らなければ、英語を話す機会は何倍にも増えます。これは「生徒主導型」の発想です。
私達の学校が校内を日本語禁止にして英語のみを使わせているのはその為です。授業中はもちろん、休み時間の会話や、遅刻や欠席の電話連絡もすべて英語です。その上、カリキュラムにプロジェクトワークという英語のグループ活動が組み込まれていますから、生徒はいろいろな形で英語を使わなければならないようにできています。
プロジェクトワークの準備の為に、授業以外にも生徒同士が集まって英語のミーティングを開くことも多いのですが、これは生徒同士で話すわけですから教師に対しかかるコストはゼロです。
おそらく、かけたコストに対して得られた「英語を使う機会」の量は、私達の学校の生徒は他の英会話スクールの生徒の10倍以上になると思います。
英語学習は量が大切です。私は日本で英語を使う機会を十分確保する為にはこの「生徒主導型」を使う以外にないと思うのです。
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