108)8-07. フィードバックが大切
私はアメリカ人との会話においては、自分が相手に言っていることをどのように理解しているかを伝えるフィードバックがとても大切だと思うんです。
これは社会言語学の授業で習ったことなのですが、アメリカ人というのは会話の中の沈黙に耐えられないらしいんですね。会話の中で自分が話し終わって、誰も話し始めないで沈黙が続くと、とてもuncomfortableに感じて、沈黙を埋めるためにまた自分が話し始めることが多いんです。
日本人の場合、英語がわからない上に、会話というのは相手が話し終わるのを待ってから話すのがマナーだと思っていますから、相手が話し終わるのをジッと待っていることが多いのです。
フィードバックがないですから、アメリカ人は「理解してもらっているか」不安に思いながらも一方的にワーと話すことになります。
日本人の方はそのうちアメリカ人の言っていることがわけわからなくなってきて、相手が話し終わっても何も言えず、沈黙が始まります。するとアメリカ人は沈黙に耐えられずにまた早口で話し始めるというパターンになってしまうのです。
こうしたことを防ぐ為に、とにかく相手が話している間に何らかのフィードバックを返して、会話をコントロールしなければなりません。
相手の言っていることがわかっている時に、uh-huhとかI see.とかYou did!とかあいづちを入れていくことも大切ですが、もっと大切なのは、相手が言っていることがわからない時に、相手に返すフィードバックです。
私の紹介した「相手の言っていることを上がり調子で言うフィードバック」は簡単で効果的なものですから、英語力があまりない方でも十分に使えます。
日本人は相手が話しているのを妨げて、こちらが割り込んで質問するのは失礼だと、どうしても感じてしまうのですが、そんなことはありません。フィードバックがあったほうがアメリカ人も安心するし、自分の話している内容に興味を持っていると感じるものです。
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