108)8-10 日本語の内容語は漢字で強調される
英語は内容語が機能語よりも強調されて話される言語だということはお話しましたが、逆に表記に関しては日本語の方が英語よりもはるかに内容語を強調する言語だということにお気づきでしょうか?
その原因となっているのが漢字の存在です。日本語の場合、内容語の部分はだいたい漢字で表記されていますから、日本語を読む時は漢字だけ読んでいけば、文の意味はだいたいわかります。
日本語の文を見ると、漢字の部分がパッと浮き出て目に飛び込んできます。私達は日本語を速読する時は無意識のうちに漢字だけを目にとめて読んでいるのです。
これに対し、英語は内容語も機能語も同じように表記されますから、一見しただけではどこが内容語で、どこが機能語か区別つきません。全体として、ベタッと書かれているという印象です。
どこが強調される内容語の部分かということは、実際に自分の中で音声にしてみて初めてわかるのです。
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