108)8-11. 表意文字である漢字が理解を助ける

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さらに、日本語の場合は内容語を表記する、漢字が表意文字だということが、理解を助けます。漢字は世界でもまれな、文字自体が意味をもつ表意文字(ideogram)なのです。

世界の言語のほとんどは、表音文字を使っています。アルファベットにしても「ひらがな」にしてもハングル文字にしても、それは単なる発音を意味する文字にすぎません。

これに対し、漢字はそれぞれが意味を持っていますから、その文字を見ただけでその意味することが大体わかるのです。魚へんがついた文字は、魚の名前なんだろうということは想像できますし、日本語で多用される、漢字2字の言葉は組み合わされた2つの漢字から大体その意味することはわかるのです。

こうした理由で、読むということに関しては、内容語が漢字で強調され、かつその漢字が表意文字である日本語は、音声だけにたよって内容語やその意味を把握していかなければならない英語よりもずっと理解がしやすいのではないかと思うのです。

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