mrphnx: 2007年4月アーカイブ

Pさんの意見ちょっと言語学素人の独り言をいわせてもらえれば、「英語で考えて英語で発言する」という箇所には違和感をおぼえます。英語で発言する前には、英語で考える暇すらないような気がします。頭の中に言葉になる前のインスピレーションそのものが湧き出し、そのまますばやく整理統合し、口を動かす直前に初めて言葉の形をとるといった感じです。日本語で話す時だって、いったん頭の中で日本語の文を組み立ててから口で反復してるわけじゃないでしょ?

私の意見その通りだと思います。私もこの「英語で考える」という言い方は誤解をまねくのであまり好きではありません。発想は言語操作からというより、インスピレーションとして沸きだしそれをそのまま英語で話すというのが近いような気がします。 もっとも英語で自問自答することもできます。英語を使って頭の中で自分と会話しながらいろいろなことを発想することも可能です。これだとまさに英語で考えているという感じに近くなると思います。昔、NHKラジオ英会話を担当していた松本亨先生は実践されていたようです。確かにこの方法だと相手がいなくても英語を使う練習になりますね。

Tさんの意見「英語で考える」ってつまり頭を英語モードに切り替えることで、口を開く前に英語で文を組み立てることとは違うのではないでしょうか? 私はアメリカ在住なので大抵は英語モードになっていて、思考というほどでもない、とりとめのない頭のなかのウダウダも英語になってます。だからいきなり日本から電話がかかってきたりすると始めの2~3分間は日本語でしゃべるのが少しまどろっこしくなってしまって、相手から一体何を言いたいのか分からないと言われることもあります。反対に日本語でしゃべり続けている時に英語で話しかけられると、とっさに言いたい言葉が出てこないこともあります。私の英語が未熟なだけかもしれませんが、私には「英語で考える」という言い方はしっくりくるので、書き込みさせてもらいました。うまく表現できませんでしたが、私と同じような感覚を経験する人はいませんか?もちろん自分は違うという人の意見も聞きたいです。

Q.あの~ お説はごもっともなのですが、「I locked myself out」って日本語に訳すとまあ「閉め出されちゃった!」という感じですよね。

この解答を導くための日本語文として「部屋の中にキーを置きっ放しでドアを閉めてしまいました。」というのはちょっと無理がないですか?

むしろ「I left my key .......」の方が「原文の情報をきちんと網羅している」と言えなくもないのでは?

#どこから閉め出されたのかわかんないしぃ~

A.【部屋の中にキーを置きっ放しでドアを閉めてしまいました。】 海外旅行でよくある失敗です。

とあるのでこれは海外のホテルに宿泊した時に客室のドアがオートロックになっているのを忘れて自分の部屋のカギを持たずに外に出てしまい、部屋に入れないのでフロントに言ってスペアキーを貸してもらうときの表現だと解釈しました。

この時、英語では "I locked myself out." と言い、日本語では「部屋の中にキーを置いてドアを閉めてしまいました」と言います。

I locked myself out.と言ったら、他に何も言わなくてもルームナンバーと名前を聞かれてこれに答えるとすぐスペアキーを渡してもらえます。この状況ではそれ以外に意味はありえません。「どこから閉め出されましたか?」などとは絶対に聞かれません。

日本語と英語は表現方法が違うのですから、日本語を英語に、英語を日本語に直訳したのでは正しく意味が伝わらないことがあるのです。これなどは良い例です。

逆に"I locked myself out" を日本語に直訳してこの状況でホテルのフロントで「締め出されちゃいました」と言ったらちょっと変ですよね。これは
「部屋の中にキーを置いたままドアを閉めてしまいました」と訳すのが正しい日本語訳です。

NHK元英会話ラジオ講師の松本亨先生は英作全集(英友社)というシリーズの中で Do not translate, interpret accurately とおっしゃています。

Nさんの意見 英会話とは日本語で言えることを、それでは相手に通じないから、それを直ちに英語に直して口に出すことです。英語に直せなければ、言いたいことが口に英語で出るわけがありません。

それでも英語を話したいという人はあいさつや道案内、あるいは趣味など、どうでもよい決まり文句を学校が言うままに丸暗記して口に出す練習をするのです。それが英会話学校の姿です。英語例文をできる限りたくさんインプットする必要がある」というご意見もこの欄で見受けますが、これとても丸暗記を主張しているにほかなりません。あなたの言いたいことはそんな丸暗記で表現できる程度の内容ではないはず。

英会話は「英作文の連続」なのです。外人講師が日本語を正しく英訳できるとも思えず、この意味で外人講師を誇る英会話学校ほど欺瞞にみちたものはありません。

日本文を英文にする英訳力/表現力は「学び」であり、英会話は自らが英訳したものを口に出す「練習」にすぎません。したがって外人講師は“練習台”でこそあれ、“教師”たり得ません。

【部屋の中にキーを置きっ放しでドアを閉めてしまいました。】

海外旅行でよくある失敗です。英語を2年から3年もやってこれを正しく英文にできないなら、あなたの学習方法は間違っています。即刻改めないと時間とお金がすべて無駄になります。

私の意見 【部屋の中にキーを置きっ放しでドアを閉めてしまいました。】

これを英語では普通は

I locked myself out.

と言います。この英文の中には部屋という単語も、キーという単語も、ドアという単語も、閉めるという単語もでてきません。ましてや付帯状況などという難しい文法も使っていません。でもこれが最も適切な英語訳です。なぜなら英語を母国語とする人々はほとんどこの表現を使うからです。

英語と日本語は違う言語です。英文法を使って単語を組み合わせて日本語を英語に翻訳したって正しい英語の表現になるとは限らないのです。

だから日本語を翻訳することだけによって、英語を話したり、書いたりすることはとても危険なことだと思います。

どなたかもおっしゃっていましたが、日本語を英語に自分なりに訳してもそれが正しい表現かどうかわからないと思います。やはり、ネイティブスピーカーはこういう場面ではこういう表現を使うということを素直に覚えて、それを応用しながら話したり、書いたりする方が安全だし、確実だと私は考えます。

日本をを英語に訳すことの危険を知ることのできる教材に松本亨先生の英作全集という本があります。わたしのおすすめの英語教材にのせておきましたのでお読みください。

日本語で考えて、日本語にあたる英語の単語を英文法の知識で組み合わせて、話したり、書いたりすると変な英語になってしまう危険性が高くなります。

たとえば「山火事が起こった」というのを英語に訳して、「山」はmountain、「火事」はfire、「起こった」はhappenedと訳して、

A mountain fire happened.

と言っても通じません。この文は文法的にはどこも間違っていませんが、ネイティブスピーカーはこうは言わないのです。正しい英語は

A forest fire broke out.

です。つまりいくら文法的に正しくても、そうは言わないということなどザラにあるのです。

だから英語は自分で英文を作って話してはダメなのです。英語を話す時はネイティブスピーカーだったらこんな時どういうのかをあらかじめ知っておき、それを応用していくようにしなければいけないのです。

Q.初めまして。英会話学校で勉強中です。英語をとにかく喋れるようになりたいです。できれば書けるようにもなりたいです。どのような勉強が有効でしょう。

私は中学高校時代はっきり言って英語の落ちこぼれでした。それより以前の小学生時代は英会話塾にも行って聞くのも歌うのも暗唱するのも大好きだったのですが、中学で受けた英語の授業があまりに変!だったのでこの先やっても英語が喋れるようにはならないことが何となくわかってしまい、興味を失いました。私、訳がしたいんでなくて、英語が喋りたかったんです。今、英語を喋れるようになるように再勉強中。こちらのお話はとても勉強になります。よろしくお願いします。

A.おっしゃるように、日本の英語の授業はその大半の時間を日本語訳に使っています。私はこれは無駄だと思います。日本語訳をやっても英語は使えるようになりません。なぜなら日本語訳をしても英語が頭の中にたまっていかないからです。

人間の頭というのは、同じこと2つの言語で聞いたり、読んだりすると覚えやすい言語の方を覚えてしまいます。英語を日本語訳にすると訳した日本語訳のほうは記憶に残っても、かんじんの英語の方が残っていかないのです。

みなさんも中学や高校の英語の勉強でどんなものを読んだかということは日本語なら言えるかもしれません。でも英語ではほとんど何も言えないのではないかと思うのです。これはクラスで日本語訳ばかりして、英語そのものを覚える努力をしてこなかったからです。

中間テストや期末テストの為にテキストの日本語訳を覚えていく学生が多いですが、これでは英語の勉強になっていません。私達はこれを「英語についての日本語の勉強」と言っています。「英語についての日本語の勉強」はいくらやってもダメです。英語の勉強は「英語を吸収すること」なのですから。

Q.4 奈良橋陽子さんらがやっているドラマ形式の練習ですね。それはかなり効果を期待できるでしょう。ですが、それはあくまで、慣れによる、常用句を中心とした、言葉の再生産というか、消費的な言語活動なわけです。僕が言うのは、日本語でなら可能だが、日本語を完全習得した人が第二外国語として身につけるのはほぼ絶望と思える、抽象的な思考の構築です。

 英語で言いたいことを言うのは、不可能とは思いませんし、僕自身しゃべっていろと言われたら、ずっと際限なく、しゃべっているでしょう。しかし抽象的な思考になると、しゃべりながら「発展」というか、そういうことが途端に難しくなる。いままで覚えたりかつて考えたりした「辿った道」をもう一度復元するのはそれほど難しくはないですが、辿りつつ、新しいものをつくったり、構築したりするのは、至難のワザのような気がします。

A.4 抽象的な思考の構築に日本語を使っているか、英語を使っているかと言われるとはっきりいってよくわかりません。英語の講義を聴いたり、本を読んでいる時は英語で発想しているような気もします。でも感覚的には言語の論理操作というより、イメージで発想しているような気がしているのですがどう思われますか?

 ただ私が言いたかったのは、もともとの質問にあったくらいの会話レベルの事は英語で思いついてそのまま話せるということです。これはそんなに難しいことはなく英語を頭の中にためていけば誰にでもできるようになることだと思います。

 どうも「英語で考える」というと誤解されることが多くて私はこの言い方が好きではないのですが、私が言う「英語で考える」とは「日本語を完全習得した人が第二外国語として身につけるのはほぼ絶望と思える、抽象的な思考の構築」というような高度の事を言っているわけではないのです。

 「話す」ということに関していえばおっしゃているような「慣れによる、常用句を中心とした、言葉の再生産というか、消費的な言語活動」のレベルの話しです。つまり「常用句が使いたいときにとっさに口をついて出てくる」そして「基本的な文法事項を含んだ英語を自然に間違えることなくスラスラ言う事ができる」といういことです。一般の英語学習者ができるようになりたいというのもおそらくそういうことだと思います。

Q.3 これを英語教育で養成するとなると、あげられた4点のうち1と3はかなり可能ですが、4は難しく、2はほぼ絶望的だと思います。理由は、日本語が完全に身に付いてしまうと、容易にその思考習慣から離れられないからです。従って、4と2が可能になるにつれて、母国語が破壊されていくと思います。

A.3 英語で言いたいことを思いつきそのまましゃべることは絶望的というほど難しいことではないと思います。現に私はやっています。私は英語を話す時日本語で考えた文を英訳して話していません。

 たとえば私はニューヨークのアクティングスクールでの演技の練習で英語でする即興をやってきました。即興劇では相手が何を言うのかわからないのですからそれに即座に反応しなければなりません。そんな時日本語で考えてから英語に訳していたら時間がかかってやってられません。それでも言いたいことは次から次へと英語ででてきました。これは英語で言いたいことを思いついてそのまましゃべっていると言えないでしょうか?

 また私達の学校の生徒さんに聞いてもおそらく英語で言いたいことを思いついていると言うと思います。確かに頭の中にある英語が少ない時はそれをおぎなう為に日本語にたよらなければならないこともあると思います。でも頭の中の英語の量が増えるにしたがって英語だけでいろいろなことを思いつくことはできるようになります。

 「英語で考える」ようになると日本語は破壊されるでしょうか?私は自分では英語を使っている時は英語で考えていると思いますが特に日本語が破壊されたとは思いません。日本語は日本語で今までどおりちゃんと使えます。しいていえば言語のチャンネルが2つになったという感覚でしょうか。世の中には2カ国語以上の言語が自由に使える人がたくさんいるのですから新たに言語が使えるようになったからといって母国語が破壊されるようなことはないと思います。

Q.2 Good Morningっていうとき、英語で考えているんですかねえ。それって、単に反射的に挨拶を発しているだけだと思いますけど(正直なトコ)。日本人が完全に日本語をマスターし、その思考様式から完全に離脱できない以上、英語で考えるなんて、不可能でしょう。

A.2 説明不足ですみません。私の言う「英語で考える」というのは

1.英語を聞いたらその瞬間に英語の意味がわかる

2.言いたいことが英語で思いつきそのまま言える

3.英語を読むときに日本語に訳してかえし読みしなくてもそのまま頭から英語でわかる

4.英語を書くときも書きたいことを英語で思いつきそのまま書けることを言います。

これでしたら不可能ではないですよね?

Q.1 私は英会話の勉強をしていますが、なかなか英語が話せるようになりません。私は、英語を話す前に日本語で文章を考えて、それを英訳して話そうとしています。みなさんは、どのようにして英語を話されているのか教えて下さい。

A.1 日本人は学校教育の中で英語を日本語に訳して理解する癖をつけられているので、英語で話すときも同じことをやろうとします。まず英語を聞いたらそれを日本語に訳しながら理解します、それから日本語で考えてから日本語の文章をつくり、それを英文法で単語を組み立て英語に訳してから話そうとします。そしてこの翻訳作業をすばやく正確にできるようになることが英語が話せるようになるコツだと誤解しているのです。しかしこれではスムーズに英語を話せるようにはなりません。

 まず第1にこの翻訳作業はとても手間がかかります。アクロバット的作業と言っていいと思います。 第2にこうして日本語から訳して作った英文はいろいろな間違いをふくんでいることが非常に多いのです。

 ではどうしたらよいのでしょうか?

「英語で考える」ようにすればよいのです。すなわち英語を聞いたら英語のまま理解し、英語で言いたいことを考えてそのまま話せばよいのです。

 別に特別なことではありません。私達が日本語で普段やっていることを英語でできるようにすればよいのです。私達は日本語を聞けばその瞬間に意味がわかります。日本語を話す時にも単語を国文法を使って文章を作らなくても言いたいことはすぐ浮かんできます。これと同じことを英語でもできるようにすればいいのです。

 ではどのようにすれば「英語で考える」ことができるのでしょうか?

 答えは英語が頭の中に入っていればいいのです。たとえばGood morning.というのは午前中に使うあいさつだということは皆知っています。これは「おはようございます」と日本語に訳さなくても聞けばすぐ理解できるし、日本語から訳さなくてもすぐ使えるはずです。これはGood Morningという言葉を英語で覚えているからです。これと同じことをすべての英語に関してできるようになれば日本語を媒体としないで英語が使えるようになります。

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