132)32-02. 翻訳法が得策ではない理由1:ネイティブスピーカーは文法で文を作りながら話していない
ネイティブスピーカーは言語を話す時には、文法で文を作りながら話していません。それはみなさんが日本語を話している時に国文法で文を作りながら話していないことからもすぐわかるでしょう。何を話そうかという内容は考えていますが、文法のことは考えていないと思います。「五段活用の未然形は何だっけか」なんて絶対にかんがえないでしょう?
こういうと「母国語と外国語は違う、外国語の場合は文法で文を作らなければ話せない」と反論される方がいます。でも、そうでしょうか? 少なくともこの英語を日常コミュニケーションの手段として使っている人の多くは(私も含めて)英語を話す時に文法のことを意識していません。だから言いたいことを英語で直接思いつくことは可能です。
文法のことを意識しながら話すのはやってやれないことはないですが相当難しいと思います。それにこの翻訳によって英語を話すという方法はいくつか問題があるのです。
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